2014年5月21日水曜日

エンジェルさん

 エンジェルさんといってもコックリさんの親戚みたいなアレではない。お友達にエンジェルさんって呼ばれてる人がいるのだ。今回は僕とウグイマンだけでなく、そのエンジェルさんを引き連れての釣行だ。

 ホントはね、エンジェルさん初渓流だしいっぱい写真とか動画とか撮ってあげようと思ってたのだ。釣りに関してはウグイマンが丁寧に面倒を見てるので、僕は邪魔せず撮影係。そんな封に思ってたのだが、何故か写真が1枚もない。

 この理由はカンタンだ。エンジェルさんが気持ちよくポンポン釣り上げて、僕としては危機感まみれでの釣行だったからだ笑。ウグイマンは写真を撮っていたようなので写真は彼のブログで見ると載ってるかも。

 エンジェルさんの最寄り駅からウチの最寄り駅までを走る電車の都合で5:41amに待ち合わせ。数年ぶりの再会で見た目が大幅に変わっていたが、佇まいは以前と変わらなかったのですぐわかった。うん、久しぶりー。

 ウグイマンを待つべくしばらく車の中で待機。といっても5分ぐらい。基本的にウグイマンは釣りでは1秒たりとも遅刻をしないのだ。する時はまだ寝てるっていうぐらいの大幅な失敗が多い。

 起きてから家を出るまでに数回、エンジェルさんと待ち合わせてから車の中でも数回電話をして出なかったので「うし、確定」ってコトでそのままウグイマン邸へ。

 予想通りウグイマンは僕が訪問したら起きた笑。実はコレは最悪の事態ではない。最悪の事態とは、ウグイマン邸の呼び鈴を鳴らしても彼が起きてこなかった場合のコトだ。それはウグイマン視点では「起きたらウェーダーを脱いでパンイチの僕が目の前にいる」というコトにもなりかねない。危なかった。

 ちょいとタイムロスしたがまぁ朝間詰めを狙うワケでもないのでそのままぴゅーっと葛野川へ。今回は前日までの作戦会議でおおまかにスタートエリアを決めていた。僕らの中ではガッコと呼ばれるその場所に車を停める。

 と思ったら釣り人ではない先客がいた。工事関係の人達で、まさに今車を停めたこの場所の関係者だ、と思う。工事関係者で山梨の田舎で、となれば気のいいおっちゃんに違いないのでコソコソせずに堂々と「釣りするんで停めていいっすかー」だ。もちろんOK。

 僕らが「工事関係者以外立入禁止」と書かれたトコから川に入ろうとしてるのににこやかに見送ってくれた。大丈夫なんか笑。まぁあのおっちゃん達がくつろいでるってコトは今は工事はやってないので大丈夫なんだろうけど。

 というワケで川に到着。最初はウグイマンがエンジェルさんにいろいろとレクチャーしつつセッティング。一応待ったほうがいいかも、とも思ったがウグイマンが「やっちゃってていいよ」と言ってくれたので僕はさっさと竿を出す。

 エンジェルさん初釣行なので美味しいポイントは残して、ちょいと下流まで行ってから攻め始めた。なんだか今日は釣れそうだぞ、みたいな予感があったがまずは釣果ナシ。

 エンジェルさんが竿を出し始めたので彼らが見える位置まで遡りつつ、でも下流から攻めていく。先頭はなるべくエンジェルさんにしてあげたいし、それを教えるウグイマンはその直下が望ましい。となれば僕は自動的に殿を務めるコトになる。軍じゃないので殿でも特に重要な任務があるワケではないが。

 まずはウグイマンが本日1尾目。気をよくしてエンジェルさんにコツなんかを伝授していると、なんとエンジェルさんの初釣果。「おおー、やったじゃん!」なんて言ってはみるものの、僕の心情は穏やかではない。彼らより早くから釣り始めてんのに僕はまだボウズだ。いや、美味しいポイントは譲ってるし、ずっと最後尾だからね。うん、そうだよ。

 このエリアは比較的釣果があがるのだが、それにしても今日はなんだか調子がいい。その後は僕も普通に釣れる。なので目に見えてアセって失敗するようなコトはなかったが、やはり初心者に負けてる状態ってのを心のどこかで意識しちゃってるんだろうなぁ。だから写真がないんだし汗

 いいカンジに釣れたので脱渓して移動。約束の地に向かう。約束の地では僕が一番釣ったようだが、ココはまぁいいよ。僕は馴れてる、ウグイマンはベストポジションをエンジェルさんに譲ってる。ならばこの結果は実力ではなく僕が美味しい思いをしただけだ。

 釣果にわりと満足しているので渓相重視ってコトで支流へ。エンジェルさんは沢のぼりなんかもやるらしく、こういうのも楽しみたいとのコト。途中のネコポイント(釣りとは関係ない)で写真を撮ったり悪路で大変なメに逢ったりしながら入渓点に到着。

 この入渓点は何故かガラスの破片がいっぱい。不法投棄かいな?人工物はすんげぇ危ないしヘタすりゃウェーダーが裂けたりするので不法投棄ならぜひともヤメていただきたい。 とにかく慎重に川まで降りる。

 ココは僕にとっては「なんだか浅いし細いし、釣れんのか?」と思うエリア。だが釣れる。このへんが僕の未熟なトコだ。キチンと見定めができていない。

 みんなが見てるトコで僕の竿にアタリが!コレはカッコいいトコ見せねば!舞い上がった結果、バラした。そんなにデカかったワケではないのだが、みんなも自分も期待してたのでかなりガックリだった。

 その影響か何なのか、たしかこの日ココではその後まるで釣れなかったんじゃなかったかな。

 釣果としてはさすが先輩の貫禄、ウグイマンが1番釣ってたと思う。続いてエンジェルさん、僕だと思う。ビリだが楽しかったので全然問題ナシ。というかうっかり暗くなるまで釣りすぎた。

 帰りにいつも寄るゴルゴラーメンに行ったら閉店してた。しかたがないので最近できた台湾ラーメンに行ってみるとコレがなかなかのコストパフォーマンスでウマかった。

 とりあえずハラを満たしてから帰ろうと思ったら中央道がえらい渋滞してた。工事渋滞だそうだが、かなりハードな雰囲気だったので僕らが愛するスペシャルな裏道から帰る。

 この裏道はとにかく裏だ。ほとんど車も通らないし、夜だと人やチャリもいない。道はグネグネだし真っ暗だし、運転も非常に困難だ。だがココを愛する理由は2つ。

 ひとつはこの峠を抜けるといいカンジのパン屋さんがあるのだ。そこでパンを買ってコーヒー(パンを買ったら1杯無料)を飲みつつ屋外でくつろぐ。なかなか素敵なのだが、今回はとっくに閉店してるのでそれは関係ない。

 もうひとつの理由は動物だ。とにかくあからさまに山の中なのでいろんな動物がいるのだ。ちなみにココで見た過去最高の可愛い動物はウリ坊。数頭のウリ坊がててててーって道を横切っていったのはとても可愛かった。

 今回は僕としては初めての経験、野ウサギを見るコトができた。うん、なんだかでっかいネズミみたいだ。動きがウサギなのでウサギだが。それでもウサギだと思ってみるとやはり可愛い。

 ほっこりしつつ峠を抜けてウチの近所のスーパーでお酒を購入。恒例の反省会だ。そもそも帰りが遅かった上にみなさん終電で帰る予定だったので泥酔はしなかったが、有意義な1日を終えて本日の釣行終了っ!