2012年7月24日火曜日

ひさびさの釣行

前回の記事で僕の生活がわりとピンチぎみ、と書いた。にもかかわらずウグイマンがカネ貸せとか言って脅してきやがる。しかも貸したはいいけど返済のハナシなんかこれっぽっちも出てこない状態で「次はいつどこで釣るんだよ?」って。コッチはピンチだっつってんだろが!笑

そんな甘い口車に乗せられて(というか自ら乗って)以前から気になっていた真木川に行ってきた。ひさびさの釣行なのでいつもよりちょっとだけ早く出発。初めて行く川だし、朝の間詰めを狙いたい。が、そもそも朝間詰めは初めてだ。果たして僕の眼で大丈夫なんだろうか?

悪ぃけどどいてくんない?
 いつもよりひとつ先、大月インターで降りてから真木川方面にドライヴ。最初に迎えてくれたのは写真の子鹿ちゃんだった。子鹿といってもこどものじかんぢゃないぞ、ねんのため。

ウグイマンによるとこの手前でも子鹿ちゃんはいたらしいのだが、なんせガスってて運転に集中してないと危険だったのだ。で、運転に集中してたらこの子鹿ちゃんが道路にボーっと突っ立っていたのだ。

写真はちょいとボケまくってるし、写真でみると遠い(これでもトリミングしてある)のだが、ぢつはかなり接近している。こんなに近づいても大丈夫なんだー、ってカンジ。さすが馬鹿という単語の半分を担う動物、 肝が据わっているというよりはきっと馬鹿なんだろう。

間詰めに間に合わなかったらお前のせいな
写真ではトリミングしちゃっているが、わずかに空が青くなりはじめた時間帯だった。子鹿ちゃんが可愛いのはいいのだが、間詰めに間に合わないのは困る。

だがこの子鹿ちゃん、全然動じない。ホントにボケーっと突っ立っているのだ。どいてくれよ、ってパッシングしても全然ビビらない。

やがて飽きたのか、勝手に動き出した。…っておい!道を離れて山に戻れよ!道歩いてんぢゃねぇよ!と思ったが、ほどなくしてちゃんと山に戻ったのでひと安心。さぁ僕らも目的地に急ごう。

最初は確実に駐車できる場所に行った。小さい橋があり、その下でちょっと釣れそうだったので竿を出したものの、寸(超小さいサイズの意)が1尾出ただけだったのでさっさとつり上がる。ちなみにやっぱり僕の眼ではよく見えてない。目印が見えないのはもちろんのコト、足場もよく見えないので最新の注意を払いつつ、だ。

うひょー。男前だねっ!
いつもより狭い川なので短い竿を使いつつがんばってみる。それなりにアタリはあった。ウグイマンはアタリすらねぇって言ってたが寝不足の影響か。

チビがいくつか揚がった後、20cmオーバーのイワナちゃん。真木川上流はイワナがいっぱい、とのコトだったが実際釣れてみると嬉しいね。

コレに気を良くしてガンガン攻めてみるものの、やっぱりチビばっかり。途中でキープサイズのヤマメちゃんが釣れたが先ほどのイワナちゃんの余韻があったので写真も撮らずにすぐリリース。結局結構な時間を費やしてがんばってみたものの、なんとなく煮え切らない状態だったので移動するコトに。

ウグイマンはあんまり釣れていないようだったので煮え切らないのはよくわかる。僕はちょっと違う理由だ。ぢつはこの真木川、僕らが入ったトコだけなのかもしれんけど、堰堤だらけなのだ。ひとつの堰堤につき堰堤直下以外のポイントが数ヶ所あるぐらい。堰堤越えに時間がかかるので効率は悪め。

さて下流に移動。下流域にはヤマメちゃん、という事前情報も虚しくウグイが釣れたりする。でもロリヤマメちゃんがいくつか釣れたりしてるのでやはりヤマメ域なんだろう。

移動してもまた堰堤
 堰堤だらけではなくなったがやはり堰堤はある。この写真だとちょっと浅く見えるが実際にはもうちょっと深い印象かな。

ウグイマンは鶴川のとある堰堤が大好きで(嘘)僕をよく連れて行こうとするのだが、彼の「ぜってぇ釣れる」の言葉とは裏腹に全然釣れない、という事実がある。

僕としては堰堤釣りが好きとか嫌いとかぢゃなくて、印象としては堰堤は「釣れる時はいいサイズが出る」みたいな印象を持っている。 だが上記の事実もあるので釣れない時は全然ダメとも思っているのだ。ただこの堰堤、見ての通り水中の岩とかがよく見えるので普段行ってる堰堤の「どこを狙えばいいかよくわからん」っていう状態よりは随分やりがいがある。

ヤマメちゃんは心が落ち着くね
いくつかのポイントに絞って狙っていったところ全然釣れない。アタリもない。一番の狙いどころは上の写真の奥だ。岩もあるし水流もいいカンジ。でもそこを狙うには手前のポイントを犠牲にしちゃうので手前から狙っていったら全然釣れなかったのだ。

で、本命の奥を狙ったらすぐ釣れた。サイズはそこそこだったが堰堤なので広い場所で存分にバトルを楽しめた。

お気づきの方もいるかもしれないが、ついに新タモ導入。さきほどのイワナちゃんの時は慌てすぎてタモナシ生活での慣れのためタモれなかった。このタモ、ウグイマンが買ってきてくれたのだが、以前のものより丈夫な印象でグリップもカッコいいし使い勝手はなかなかいい。

写真のほうがよさげに見える
全体的には左の写真のような印象の川だった。上流よりは水は濁ってはいるものの、水底までちゃんと見えるぐらいの透明度。

狭い川だからなのかなんなのかはわからんが、細かいポイントをちまちま狙っていくような釣り。そういえばそういう釣りは久々なのでなかなか楽しい。

あ、それと早朝はすげぇ寒かったのだがこの写真のトコに着いた頃には暑すぎるレベルの気温だった。上田(ウェーダー)の蒸れ臭さが「ああ、今まさに釣りをしているんだ」という実感につながる。いや今のカモフラ上田は透湿なのでわりと臭くならないのだが。

イマイチ萌えなかった
 このエリアでもまたそれなりのヤマメちゃんが1尾。一応写真を撮ったので公開するが、ぢつはこの時はあんまり萌えなかった。

最初のイワナちゃんが嬉し過ぎたのと、このひとつ前のヤマメちゃんよりどこをとっても負けている印象だったのだ。

ただこのヤマメちゃん、何が素晴らしいかというと、普通の瀬で釣れたのだ。久々だったのもあいまってコレは嬉しい。尺ニジマスを釣った時もそうだったのだが、やはり「そんなトコにデカいのいなくね?」みたいなトコで釣れると嬉しいね。大抵は釣れてもチビばっかりだったりするので効率は悪くなっちゃうけど。

なんだかんだいいながら僕はわりと楽しく釣っていたのだが、ウグイマンは全然満足していない。僕ももうちょっと「いやぁー、釣ったぜ!」みたいな気持ちになりたかったのでココで川を移動。安心の葛野川だ。

…とその前に。この時点で13時ちょい前ぐらい。大月IC〜葛野川に向かう途中には魅惑のラーメン屋さんがある。そう、知る人ぞ知るこまっちゃんだ。詳細はリンクを見ていただくとして、クオリティ、コスト、置いてある漫画、と考えつつ総合点としては素晴らしいと思う。特に幸楽苑を凌ぐ圧倒的な安さはすげぇ。

ちなみに大盛り関係では「ジャンボ」と「大盛り」があり、この店ではそれぞれ2玉、1.5玉の仕様だ。僕は大盛り、ウグイマンはジャンボを食べたが化学調味料度の低い優しい味わいですんなりいただけた。

喰ったら一目散に葛野川。僕のワガママで一番安心できるポイントには行かなかった。その一番のポイントに行くのはなんか負けな気がしたのだ。なのでその手前のエリアから入渓。「ココでウグイ3尾釣ったら諦めて一番のポイントに行こうぜ」と話していたら、その3尾目を僕が釣ってしまった。終了。

いや終了しなかった。そのポイントはよさげだったのでそこを最後に脱渓しようという作戦に。そしたらウグイマンがいいカンジのヤマメちゃんを釣りやがった。悔しいので僕も再度トライするも寸サイズ。さらにウグイマンがダメ押しするかのようにまたよさげなヤマメちゃん。意気消沈してその場を後にする。

こうなったら最後の手段だ。一番安心のエリアに移動だ!と申告したらウグイマンも「お前は絶対そう言うと思ってた」と、なんだその上からの態度は笑

僕は今回の釣行でこれまでにイワナ、ヤマメ、ウグイ、とそれぞれいいサイズを釣っている。ならばココでニジマスを釣ればグランドスラム達成と言っていいだろう。ウグイマンには「そりゃアマゴも釣らないとダメだろ」とか言われたが。とにかくヤマメもいいけどニジマスでもモチベーションが下がらない精神状態を作り上げるコトに成功した。

前回の記事で僕が写っている写真があるが、そこに移動したのだ。せっかくココまで来たのになんだかチビしか釣れないぞ。でもやはり釣れるには釣れる。期待と執念であちこちがんばってみた。

心なしか写真からも扱いが適当に見える
ぢゃぢゃーん!執念のニジマスっ!笑。25cmオーバーなら文句ナシだったがコレは23cm。それでも充分満足できた。

この時僕は狙ったポイントのほぼ真下から上流に向けて投げたのだが、バトル中に僕の足にニジマスが寄り添ってきた。なんか子犬が僕に甘えているようなカンジでほっこりした。んむんむ、ういヤツぢゃ。

ニジマスでこんなに嬉しかったのは子供の頃初めての管釣で釣った時以来ではなかろうか笑。いいカンジにニジマスが釣れたのでウグイマンのトコ(ちょっと下流にいた)に移動しようと、ちょこちょこ竿を出しつつ下ってみた。

草がアクセント(狙ったワケぢゃない)
そしたら釣れるわぁー。気分がいいと心にゆとりが生まれて釣果にも影響するのだろう。さっきまでチビばっかりだったトコでもキープサイズが出た。

ま、このヤマメちゃんはそんなにデカくはなかったのだが、写真的にちょっと美しいかなと思って公開してみたってカンジなのだが。

ぢつはこの周辺では水たまりみたくなってる場所がいっぱいある。なので針を外したりするのはそこでやるようにしている。なるべくおさかなさんに負担をかけないように、と思って。

あ、そうだ。僕は根性ナシなのでエニタイム針外しを使っている。よっぽどいいフッキングでなければ針外しを使う。もともと針を外すのがヘタだったからっていう理由で使っていたのだが、ちょっとでもおさかなさんの負担が減るなら使ったほうがいいだろうってコトで今では手で外すより早そうな場合は必ず使うようにしている。デカくなって尺になって僕に釣られてくれ笑

こりゃあ何も伝わらない写真だ
僕がいた場所からウグイマンのトコまでの間に滝(なのか?)があって、その直下が深そうだ。だがいかんせん激流だし、おさかなさんはいないかも。実際ココに竿を出して釣れた試しはない。

写真ではその激流っぷりが全然わからなくて大失敗だ。実際は真っ白の水しぶきwith渦でスゴいコトになってる。

一応竿を出してみたが、当然釣れない。ならばねんのためしっかり見極めて竿を出してみようと、ほんのちょっとだけ淀んでいる部分(この写真だと右らへん、岩に隠れてる)を狙ってみた。

がんばれ
釣れたよー、釣れちゃったよー。ココでは初めて釣れたので嬉しい。だが思ったよりサイズもないし、ヒレも以下略。僕の中ではヌシレベルの巨大なのを想定してたのに。

喰ったのはすぐわかった。かなりわかりやすかったので対処もしやすかった。だがその後のバトルは大変だ。なんせ激流なのでおさかなさんそのものよりも激流の抵抗でにっちもさっちもどうにもブルドッグ。

で、そんな状況なのでかかったおさかなさんが何なのか、どんなサイズなのか、全然わかんないのだ。引きが強いとかそういうんぢゃなくて、なんかもうグチャグチャ笑。とにかく疲れていただかないコトにはどうにもならんのでしばらくがんばった。

ようやく揚げてみたら20cm弱だった、ってワケだ。ココで釣れたのが初めてだったのでそれはヨシとする。次はもうちょっとちゃんと狙ってちゃんとデカいのを釣り上げてみたい、と思える内容だった。でもなー、せっかくココで釣ったのにこのサイズかぁーっていう思いは今でも残るが笑

そしてウグイマンと合流。だいぶ暗くなってきたので僕はもうウグイマンを呼びに行くだけのつもりでいたが、エサがなくなるまでってコトでちょっとだけ竿を出した。上を覆う木々のコトを考えて短い竿にした。川幅を考えるとそれぢゃ釣れねぇよっていうレベルだが、釣れなくてもいいやぐらいの気持ちで3.6mで届く範囲を攻めてみた。

暗いので川の流れもよく見えないが、かろうじて目印は見える。目印がアタリとかではなくヘンな動きをするポイントを見つけた。どうやらココだけ水の流れがゆっくりで底になんかあるんかな?ってな印象。

そこを狙って、今度は釣るつもりでもっかい流してみるといいアタリ。21cmぐらいのヤマメちゃんが釣れた。目の前にウグイマンがいたので写真は撮らなかったが、この時はあんまり釣れる気もしてなかったし既にウグイマンがさんざん試したポイントだろうからそこで釣れたっていう嬉しさもあった。

ウグイマンは終始「物足りねぇなー」とか言っていたが僕は久々の釣行だったし釣果もそこそこだったし、満足できる状態だった。あーあと今回は時差調整に成功したので寝不足によるダルさとかがなかったのは非常によかった。

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